ホカオネオネのトレランシューズであるEVO MAFATE(エボ マファテ)をレビューしていきます。
EVOマファテのここがすごい!
圧倒的なクッション
ホカオネオネといえば、厚底でクッションが効いているミッドソールが特徴的。
筆者は他にスピードゴート3を持っておりますが、あちらはホカ特有のフカフカした柔らかいクッションが特徴的です。
一方、こちらのEVOマファテのクッションはやや固め。
ホカ特有の柔らかさはあまり感じられませんが、ミッドソールはEVAとR−BOUNDの2層構造でクッション性は抜群に高いです。
R−BOUNDはHOKA ONE ONE特有のソールテクノロジーで、反発性と耐久性に優れています。
抜群のグリップ力
ホカにはクッションは良いがグリップ力がやや乏しい
というイメージを持たれている方も多いと思います。
しかしそれも過去の話、近年はアップデートを重ね弱点のグリップ力も改善されつつあります。
EVOマファテのソールに関しては
ビブラム社が開発した『メガグリップ』を採用しております。
従来のビブラムソールより約30%ほど、グリップ力が向上しており
土、岩場、苔、木の根、砂、ザレ場などあらゆる地形に対応しております。
濡れやぬかるみなどのスリッピーなトレイルにも強く、コンデイションの悪い時でもしっかりと地面を噛んでくれるので安心感があります。
足裏感覚がしっかりとある
スピードゴートの欠点としてはクッションが厚い反面、足裏感覚には乏しく地形をしっかりと足裏で感じながら走りたいランナーには不向きです。
一方、こちらのEVOマファテはしっかりと足裏感覚があります。
瞬発性や反発力もあり、地面の感触がダイレクトに足裏に伝わってきます。
この足裏感覚には特にこだわりがない、という方もいるかもしれませんが
地面に接地する時の足裏感覚はトレランをする上では結構重要だったりします。
なぜなら靴から足底に伝わってくる情報が脳への信号となり体の軸やバランスを整えてくれるからです。
つまり足裏感覚がダイレクトに伝われば伝わるほどに体は安定するということになります。
また、足裏感覚がしっかりとあったほうがより面白い、楽しいということもありますね。
靴の重量は270g
軽すぎず重すぎない重量で、厚底っぽさもあまり感じられませんが高さはフォアフット29mm、ヒール33mmとそれなりにあります。
EVOマファテのここがちょっと残念
耐久性が・・・
筆者は2年ほどこのEVOマファテを使用しております。
2年といってもメインシューズではないのでまだそれほど走行距離はつんでいないはずですが、100キロもいかない時点でアウトソールのラグが剥がれてしまいました。
こちらが剥がれた箇所です。
ホカのソールは剥がれやすく、接着剤で定期的に補強してあげる必要がある
とは聞いていたのですがこのEVOマファテもその例に当てはまっているようです。
筆者もちょこちょこ、補強しながら走っていたのですがいつのまにか剥がれてしまった箇所も・・・
トレランシューズの寿命は走行距離にして約500km程ほどだそうです。
これはあくまで目安ですが、筆者のスタイルはというと
- 土や腐葉土の積もったトレイルがメイン
- ロードはそれほど走らない
- 岩場のあるような山はそれほど行かない
- 雨の日でも山には行く
といったように路面状況は比較的、「柔らかい」ところが多いです。
これは筆者が膝が痛みやすいので、意図的にそういった路面を選んでいるのですがそれでも100キロも行かないうちにソールが剥がれてしまいました。
また、アッパー部分にはアッパーには鋼鉄の5倍の強度を持つケブラー繊維を織り込んだMATRYX®ファブリックを採用しているとのことですが
それでも使い込んでいるうちに若干剥がれてきました。
まあこれは剥がれるというよりかは捲れてきているといった方が正しいかもしれませんが・・
なんにせよホカのシューズによっては100マイルレースに一回出ただけでだめになってしまうシューズもあるようですので、やはり耐久性及び、コストパフォーマンスという観点ではあまり優れていないのかもしれません。
捻挫には注意
ホカの靴は良くも悪くも癖が強く、他のトレランシューズに慣れている方が履き替えると違和感を感じる方がいるようです。
あの弾むようなクッションも病みつきになる方もいれば
「何か違うな」と違和感を感じる方もいるようです。
そして他のシューズからホカのシューズに新たに履き替える上で注意して頂きたいのは
「捻挫」です。
厚底は捻挫しやすいイメージがあると思いますが、私は最初このEVOマファテで走り始めた時、感覚に慣れず
ガッツリ二度ほど、捻挫しております。
その時のトレイルは比較的安定しており、道幅も広く走りやすいところだったのですが・・
それでも捻挫してしまいました。
慣れた今は捻挫することはなくなりましたが、捻挫癖がある方は特に慣れるまではあまりスピードを出して走らない方が良いと思います。
まとめ
高価なのでコストパフォーマンスは良いとは言えませんが、総合的な満足度の高いトレランシューズです。
ホカの厚いクッションが合わなかった方にもお勧めできます。