実際に面と向かってはっきりと告げられたことはありませんが
トレランと検索するとわりとネガテイブな単語もサジェストとして出てきます。
その中でもよく目にする単語が
「迷惑」です。
私は実際に言われたことはありませんが、知人のランナーは
ハイカーからはっきりと
「迷惑だからやめてくれ!!」
と言われた事があるそうです。
トレランはなぜ迷惑だと感じるのか?
①トレイル(登山道)が荒れると感じるから
トレイルが荒れる、これはよく指摘されることですね。
ただ、一人二人のトレイルランナーがトレイルを走ったところで荒れるかというとそうではないと思います。
問題はレースです。
トレラン=レースというイメージが定着しているほど、トレランとレースは切っても切り離せません。
レースがあるかないかが、トレランと登山の最大の違いと言っても良いでしょう。
そのレースだと何百というランナーが一度に走るわけですから、トレイルも荒れる可能性は否定できません。
実際、このようなことも起きているようです。
②恐怖感を感じるから
トレイルの幅は基本的に狭く、人一人が通れるようなシングルトラックも多いです。
が、マナーを知らない一部のトレイルランナーはそのようなシングルトラックでもスピードを緩めずに、走り去ってしまうようです。
私も何度か経験しておりますが、やはりすぐ横を走り抜けられるのは怖いです。
特にすぐ横が切れ落ちた崖のようなところであれば尚更です。
もし、ハイカーにぶつかれば滑落の危険もあり非常に危険です。
これが舗装路ですぐ横を走り抜けるのとは大きく異なる点といえます。
③登山道=歩くものというイメージがあるから
トレランというのは比較的新しいスポーツです。
トレランの登場以前は(トレランという言葉が生まれる以前から山を走る人たちはいたようですが)山は歩くものであり、山を歩くのが前提だったようです。
それは今も変わりませんが、トレランという単語が生まれる以前と比べたら圧倒的にトレラン人口は増えました。
ですのでまだまだマイナースポーツではありますが、山を走る事が一般的にも認知されてきた感はあります。
しかし登山道は歩くものだ、と認識していた古くからのハイカーは新参者のトレイルランナーが走る回るのはあまり良い気分はしないのかもしれません。
迷惑をかけずにトレランを楽しむ方法
ここからは迷惑をかけずにトレランを楽しむ方法をお伝えしていきます。
これは全て私自身が実践している事です。
①夜に走る
いわゆるナイトトレイルです。
初心者の方にはもちろんお勧めできませんが、夜であればまずハイカーはいないので思いっきり楽しむ事ができます。
夜間走のあるレースもそれなりにあるので、夜の山に慣れておく必要のある方は良いトレーニングにもなります。
夏場の低山でも夜であればある程度は快適に楽しむ事ができます。
また、日中にトレランを行っている時、予想以上に時間がかかって日が暮れてしまい、真っ暗になってしまった。
ということもあるかもしれません。
そんな時でも日頃からナイトトレイルを行っていれば、焦らず対応できるはずです。
夜の山ははじめは怖く感じると思いますが、徐々に慣れていきやがては日中では感じられない「非日常感」に病みつきになるでしょう。
詳細はこちらを
②マイナールートを走る
こちらも初心者向けではありませんが、マイナールートを走れば人との遭遇率がぐっと減るので迷惑もかけずにすみます。
また、マイナールートを走るようにすれば踏み跡が徐々に濃くなっていき、そのルートを利用するランナー・ハイカーの役に立つというメリットもあります。
高尾山のような有名で人の多い山でもほとんど人のこないようなマイナールートはあるものです。
ただ、マイナールートのデメリットとしては
- 荒れていて走るのに不向きなコースがある
- 夏場は薮や蜘蛛の巣で不快度が高い
- 標識などの道案内がないことが多く、地図読みができないと道迷いのリスクが高まる
などがあります。
不安がある方はソロではなくグループでいくようにすると良いでしょう。
③土日祝は避ける
私はフリーランスでわりとフレキシブルに対応できますので、土日は極力有名な山、人気のコースは避けるようにしています。
土日祝だとやはりドッ、と人手が増えるので人との遭遇率も高まります。
とはいえ、カレンダー通りの休みの会社員の方だとどうしても土日祝に行くしかないという方も多いと思います。
そういった方は時間帯を早朝、または夜にするなど工夫をするか、メジャールートを避けるなどの工夫をしましょう。
まとめ
人に迷惑をかけずにトレランを楽しむには
「人との接触を極力避ける」こと。
これに尽きます。
もちろん
- 人とすれ違う時は歩く
- 登山道を外れない
- ゴミは捨てない
といった基本的なマナーを守るのは必須ですが
人と出会わなければそもそも
トレランは迷惑だという思考すら至らないはずですので、効果的だと思います。
ただ、今回あげたのはあまり初心者向けの方法ではないので、初心者ははじめはグループで山に入り、山に慣れた後にこれらの方法に切り替えることをお勧めいたします。
人との接触を避けるのは今の時代、コロナ対策としても効果的だと思いますし、何より走る側としても快適です。