THE NORTH FACE から出ているトレランザックのTR１０をレビューしていきます。
TR１０について
このシリーズはたびたびアップデートを重ねておりますが、私が購入したのは2021年バージョンです。
購入したのはこちら
TR１０のここが良い！
ノースフェイスのトレランザックは以前も使用しておりましたが、今回のTR１０では大きな進化を感じました。
収納力がある
TR１０は１０リットルですが、実際にはもう少し入ります。
まずはメイン機室から見ていきましょう。
ロール式ではなく、ジッパー式なのでアクセスが容易です。
ジッパーを全開にするとこんな感じです。
内部にも三つのポケットがついております。
左側面にあるポケットはジッパー無し。
こちらは補給食などを入れることをおすすめいたします。
右側面にあるポケットはジッパー付き。
こちらは鍵などの貴重品を入れるのに便利です。
中央にあるポケットは結構深いのでハイドレーションの収納に適しております。
こちらのコードでハイドレーションのチューブを固定することができます。
続いてフロント面の収納です。
こちらはボトルポケット。
500mのペットボトルなら楽に入ります。
なお、ボトルポケットも今回の2021年バージョンからスピンドル仕様に変更されております。
またポケットの高さも見直されており少し高い位置に変更になったことで、少し顔を傾けるだけで給水が可能となりました。
下部ポケットはこちら。
かなりの深さ、広さがあり片方には補給食やライト、熊鈴などを私は収納しております。
片側にはボトルを入れております。
こちらは600mのボトルですが、かなりの深さがあるのでこのサイズでも楽に入ります（逆に上部のボトルポケットでは少しきつい）
側面のポケット
ジッパーはありませんが、着用することで程よいテンションがかかるので中身が飛び出すことはありません。
私は主に補給食（塩ようかん）を収納しております。
下部にも細長い収納があります。
ボトルの他にもトレランポールなどが収納可能です。
また、2021年モデルは新たにパック底部にスリングが5つつけられましたので、コードを取り付けることで荷物を固定させることも可能です。
10リットル以上の収納力があるので日帰りトレランで温泉にも入って帰りたい、という場合も基本装備に加え温泉セットも余裕で収納できます。
ボトルや小物などが飛び出しにくい
走行中も中身のものが飛び出さないような作りになっており、走行中に荷物が飛び出したことがありません。
トレランザックなら当然の機能ではありますが、意外とボトルのサイズによってはすぐに飛び出したりするザックも多かったです。
ですが、このTR１０は様々なボトルサイズに対応しており、ジッパーの無いポケットも着用することで程よいテンションがかかるので中身が飛び出したりすることはありません。
荷物が取り出しやすい
収納力があるだけでなく、各荷物へのアクセスも容易でザックを背負った状態でもフロントのボトルはもちろん、背面のポケットや下部のポケットの荷物も容易に取り出したり、しまったりができます。
荷物が取り出しにくい、と地味にストレスがたまるので（特に一分一秒を争うレース時は）これは嬉しい仕様でした。
着用感が良い！
TR１０はベスト型のトレランザックなので、とにかく着用感が良いです。
うまくパッキングができていれば、重さもあまり感じず背負っているのを忘れてしまうぐらい。
動きやすい
ストレッチ素材が採用されているので、手の振りなどを全く妨げません。
これは収納力の高さや荷物の取り出しやすさなどにも繋がっておりますが、ここも素晴らしいです。
洗濯機で洗濯できる！
トレランザックはどうしてもすぐに汚れたり臭くなったりするので、まめな手入れが欠かせません。
ですがザックを洗うのって結構面倒だったりするのですよね・・・
しかし、このTR１０はベスト型でサイズもそれほど大きく無いので荷物さえ出せば、そのまま洗濯機で洗えてしまいます！
もちろん、速乾性ですのですぐに乾くという点も良いです！
※ただし、洗濯機で洗濯するとTHE NORTH FACE のロゴがすぐに剥がれてしまうので、そこが気になる方はあまりお勧めできません。
デザインがかっこいい！
私が購入したオールブラックのデザインは
「カブトムシみたいで今ひとつ」
という評価もありますが、私はデザイン面も気に入っております。
個人的にはトレランザックは汚れやすいので、あまり派手な色よりかは汚れが目立ちにくい黒が好きです。
TR10のここがいまいち
ボトルによっては胸が痛くなる
これもトレランザックではよくありがちなことですが、TR10ではボトルによっては走っているとすぐに胸が痛くなってしまいました。
ちなみに私の場合ですが、上部ボトルポケットに600mのボトルを入れて走ったらすぐに痛くなってしまいました。
こちらのボトルですね。
が、下部ポケットに入れて走ったら特に痛みは出ませんでした。
なお、上部ポケットにはソフトフラスコや500mペットボトルを入れておりますがそれで痛くなったことはありません。
どうも硬い素材のボトルを上部ボトルポケットに入れると痛くなりやすいようです。
普通に汗臭くなる
トレランザックの宿命といえる臭いの問題。
発汗量の多いトレランだと臭くなるのは仕方ないのですが・・・
今回のTR10の2021年アップデートモデルは
「背面は、銀イオンによる抗菌防臭性をもつポリジン加工を施した通気性が高い軽量メッシュ」
が採用されていたので、結構期待していたのですが・・
確かに背面はあまり臭わなくなったものの、ショルダー部分は普通に臭くなってしまいますね。
難しかったかもしれませんが、できればショルダー部分も抗菌防臭加工にしてほしかったです。
が、まあこれも洗濯機で洗濯できてしまいますので、あまり大きなデメリットではありませんが。
まとめ
かなり満足度の高いトレランザックです。
一言でまとめるなら
「ストレスレス」
なザックでしょうか。
ザックによるトラブルやストレスを感じやすい方は特にお勧めできます。
