トレラン時の黒爪(爪下血腫)問題の原因と対処法まとめ

トレランで避けては通れない(と思われる)問題の一つである

「黒爪問題」

トレラン時に痛いな、と思って走り続けて靴下を脱いでみたら爪が黒くなっていた・・

なんて経験をされた方は多いのではないでしょうか?

トレランで起きる黒爪の正体とは?

黒爪の正体というか正式名称は

「爪下血腫(そうかけっしゅ)」

軽度であれば痛みは少なく、早期に治ることはあります。

ですが重度なものとなると激しい痛みが続き、時には爪が剥がれ落ちることもあるとか。

そして何よりトレイルランナーとして辛いのは痛みが原因でしばらく走れなくなってしまうことです。

症状によっては一年以上も続くこともあるらしいです。

私も今、まさに両足の親指が黒爪になってしまっております(汚くてすみません)

黒爪は予防が大事になってきますので黒爪の原因とともに予防法、及び対策も紹介して参ります

トレラン時に黒爪になってしまう原因とは?

サイズミス

トレランシューズのサイズが足にあっていなく、それが原因で黒爪になってしまう方は多いようです。

そして多くの人はオーバーサイズのトレランシューズを履いている傾向にあります。

トレランシューズというものは機能性が高いシューズです。

それなのにオーバーサイズの状態だと本来の機能が発揮されず、靴擦れや黒爪になってしまうのです。

そこで重要なのが自分の足のサイズをしっかりと把握し、自分の足にあった靴を選ぶということになります。

これが最大の予防法といって良いでしょう。

あなたは自分の足のサイズを正確に知っておりますか?

知らなければまず測ってみましょう。

足のサイズの正しい測り方とは?

まず、立った状態で測るとアーチが潰れ、足長が伸びた状態になります。

それを実寸サイズとして勘違いされている方が非常に多い。

正しい測り方は椅子に腰をかけて膝を90度に曲げて足裏がきちんとアーチ形成された状態で測りましょう。

ブレーキをかけすぎてしまっている

日本人は体が小さいため、体を支える筋肉が弱い方が多いです。

それにより腰の筋肉を多用し、前傾気味、あるいは後傾気味になりがちです。

そのバランスのズレは腰に負担がかかるばかりではなく、筋肉硬直を起こしやすく可動域が狭くなります。

それによりしなやかさが失われブレーキを多用することになります。

トップランナーは下りが早いだけでなく「うまい」と感じる方が多いですが、同時にブレーキをあまりかけず滑り落ちるように駆け抜けていきますよね。

ですが一般ランナーの多くは、下り方があまり上手ではなくブレーキをかけながら「とんとん」といった感じでぎこちなく走り降りていくことになります。

このブレーキの多用が前足に大きな負担をかけて、黒爪の原因となってしまうということです。

身体の動きに難がある

シューズのサイズやシューズそのものがあっていないことが黒爪の原因になることが多いようですが、それ以外にも体の動きや使い方に難があると黒爪になりやすいようです。

そもそも黒爪になるのはトレイルランナーだけではありません。

トレランどころか走ることすら普段から全くしない方でも黒爪になることはあるそうです。

その原因は着底から離底までに親指がしっかりと曲がらなかったり

足指がしっかりと曲がらなかったり

足が旋回しなかったり

など、身体の動きに難がある場合も爪下組織に負担がかかり、黒爪になることがあるようです。

ランは歩きの延長であり、その歩きの先にあるのは姿勢だったり身体そのものあったりします。

シューズを変えても何度も黒爪になってしまう方は身体に難があるかもしれないので一度整体などでみてもらうと良いでしょう。

黒爪にならないようにするにはどうすれば良いのか?

シューズを自分に合った物を選ぶようにする

自分に合ったものとはサイズはもちろん、自分の足に合ったものですね。

トレランシューズのメーカは海外のものが多いので、日本人の足型にあっていなくてもおかしくはありません。

ですので(自分にとっての)「はずれ」を引くこともあるでしょう。

正直、私も

「あ、これは合わないな」

と感じるトレランシューズは何足かありました。

そのトレランシューズそのものというよりかはそのメーカーのシューズが合わないことが多かったので、そのメーカーのは自分には合っていないのだと避けるようになりました。

そして自分に合ったシューズを選ぶ際はネットではなく、実際にシューズを履ける実店舗で選ぶことです。

やはり何かと便利なネット通販でトレランシューズも買われている方も多いと思うのですが、特に初心者の方は実際に履かないと失敗することも多いです。

店員さんに色々と直接聞けるメリットもありますので、面倒くさがらずに実店舗で買うことをお勧めいたします。

シューズをチューニングする

自分に合ったシューズを選ぶようにしても黒爪問題は改善されないことがあります。

先にお伝えしたように自分の体に何か問題がある場合

そして走り方に問題がある場合などですね。

もちろん、それらの問題も解決するべきなのですが、それよりも改善しやすいのがシューズのチューニングです。

例えばカカトがどうしても前にずれてしまう方は、踵が前にずれないようにストッパーを作るのです。

ストッパーの作り方は量産店で販売されている熱さ2mmのポロスポンジを用意しそれを切ってシューズ内に貼るだけです。

両面テープで貼り付けてサンドペーパーをかければすぐに馴染みますのでぜひお試しください。

足指の保護キャップを使う

チューニングよりもお手軽なのが保護キャップです

私は

TOE CAPS TOE PROTECTORS 

というものを使用しております。

全部で4つ入りです。

このように薄い素材ですが、何度も繰り返し使用できるのでお得です(ただし写真の通り汚れますが・・)

黒爪になった箇所、あるいは黒爪になりそうな痛みやすい足指にこうして被せるだけで痛みは緩和され、黒爪の予防にもなります。

お手軽かつ着脱も便利なのでかなりおすすめのアイテムです。


まとめ

私も新しいトレランシューズを買うたびちょくちょくやらかす黒爪ですが・・・

快適に走るためには試行錯誤が必要不可欠です。

色々と試せば痛みなく走れることも可能ですので色々と試してみましょう。

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