トレランの競技人口は
以前書いた記事に興味を持ってもらえたので、 トレイルランニングは日本でのスポーツ競技人口でどのあたりに位置するのか? 似…
2014年8月のアンケートによれば、競技人口は20万人、潜在人口は70万人だそうです。
すでに集計から7年が経っており、現時点(2021年)ではもう少し増えてきていると思われますが、それでもまだまだマイナースポーツです。
オリンピックの競技であるわけでもないですし、メデイアで取り上げられることもありません。
ですので「トレラン」という単語すら知らないという方が多いのではないでしょうか。
そして競技人口がなかなか増えない理由としては
トレランはとにかく「きつい」というイメージが先行しているということがあると思います。
トレランの入り口に入りかけているような登山をやっている方も体力的な問題から
「自分には無理だろう。」
と諦めてしまい
ロードランをやっている方は山の中を走るというハードルの高さから諦めてしまっている気がしてなりません。
ですが、トレランは多くの方が思っているよりハードルは高くなく、そして趣味として非常に優れているものだと自分自身行っていて感じております。
そこで今回は現役トレイルランナーの私がトレランを趣味として取り入れるべき理由を説明していきます。
趣味としてのトレランの優れている5つの点
生涯スポーツとして取り組める
もちろん、歳をとれば体力や身体能力は衰えていくので若い時と同じようには走れないでしょう。
ですが、トレランはロードランと同じように延々と走り続けるスポーツではありません。
基本的にどんな人でもストップ&ゴーを繰り返して進む感じです。
ロードランは
「走り続けなければいけない」
「歩いたら負け」
という強迫観念がある気がしますが、トレランには全くそういったものはありません。
何せプロも「歩いても良い」と言っているぐらいですから。
アウトドアブームが続く中、年々人気が高まっているトレイルランニング(※1)・スカイランニング(※2)。そんな注目のスカイ…
歳を重ねて体力が衰えれば歩きの割合が増えていきますが、それでも走りが少しでも入るのであれば立派なトレイルランなのです。
また、トレランのフィールドの場となる山といっても多種多様であり、高低差がほとんどなく公園の延長線上にあるような山も多くあります。
そのような山で走るのは舗装路をジョギングするのと体力的にもあまり大差はないので、走る山さえ間違えなければ無理なくいつまでも走り続ける事ができるでしょう。
また、トレランはロードランより足腰に優しく怪我をしにくい、という点も良いところです。
フォームを固定し硬いロードを走り続けるロードランは同じ箇所に負担がかかり続けることになるので、怪我に繋がりやすいのですがトレランは次々にトレイルの地形やサーフェスが変わっていきますのでそれに応じてフォームも変化させる必要があります。
それゆえ、同じ箇所に負担がかかりにくく、怪我もしにくいというわけなのです。
また、柔らかい土の上で走るのがメインなので足腰にも優しいです。
意外とお金がかからずに楽しめる
これは条件付きではありますが、やり方次第ではあまりお金をかけずにトレランを楽しむ事ができます。
装備に初期投資は必要ですが、後は遠征さえしなければ意外とお金はかかりません。
特に私の場合は近所の走って行ける山にトレランしに行く事が多いので、交通費すらかかりません。
靴や服がへたってきたらその都度買い替える程度の出費ですみます。
一回10キロ程度が多いので、補給食もあまり買いません。
一回の山行で全くお金がかからないことも多いです。
これは私がトレランにハマりすぎて山の近くに引っ越してきたからできる事ですが、山が近くに無くても遠征しない、レースへの参加はほどほどにすればお金はかからないはずです。
私としては可能であれば山の近くに引っ越すことをお勧めいたします。
今は毎日山に行ける環境ですが、本当に素晴らしく満足しております。
それだけで毎日が一気に充実しますよ!
とにかく痩せる
私はapplewatchで消費カロリーを測っているのですが、トレランはとにかく消費カロリーが半端ないです。
もちろん、コースや距離にもよりますがトレランは距離が長くなりがちです。
ですのでただでさえ消費カロリーが多いのに、より消費カロリーが増える傾向にあります。
これには理由があります。
一つはロードランと違って途中で疲れたからバスや電車に乗って帰る
などということができず、一度入山したら下山するまで帰る事ができないから。
そしてもう一つは先で触れた山は足腰に優しく、比較的負担がかかりにくいため距離が伸びやすいのです。
ハセツネという奥多摩の山々を一周する山岳耐久レース(71.5キロ)とフルマラソン(42キロ)は体にかかる負担は大体同じ、だそうです。
つまり70キロ以上走ってようやく、フルマラソン一回分と同等の負荷になるのです(しかもハセツネはノコギリ歯のような小刻みなアップダウンが連続するハードなコースです)
あとは単純に楽しいのでついつい距離が長めになってしまいがち、というのも大きいですね。
このような理由からトレランを定期的に行うようにすれば、みるみるうちに痩せる可能性が高いです。
しかもイヤイヤではなく、楽しく健康的に痩せるというのが大きいです。
基礎代謝も上がるので、私は痩せやすく太りにくい体になりました。
他の趣味にも繋げやすい
トレランは登山とランニングを組み合わせたスポーツですので
登山から入る人と(私はこちらでした)
ランニングから入る人とに分かれます。
そしてトレランをすると登山から入った人はロードランへ
ロードランから入った人は登山をはじめることが多いです。
この二つは繋がっているので、どちらから入っても興味を持つことが多いためです。
また、山の近くには温泉が多いので温泉が好きになったり(私は温泉巡りが趣味になりました)
訪れた地のご当地料理を食べ歩いたりする事が新たな趣味になったりします。
つまりトレランがきっかけで他の新たな趣味へとつながりやすいのです。
飽きずに楽しめる
日本は文字通り山は山ほどありますし、同じコースでも季節が変わればガラっと雰囲気は変わります。
したがってトレランは飽きずに楽しみ続ける事ができるのです。
まとめ
以上の通り、トレランは長期にわたって楽しめる趣味です。
初めのハードルこそはやや高いかもしれませんが、それを乗り越えればいくつになっても楽しめる趣味になり得るでしょう